置き忘れて来た過去、見失った未来

 

Board list

pleco (0)
no2 (0)
no3 (0)
no4 (0)
no5 (0)
no6 (0)
no7 (0)
no8 (0)
no9 (0)
no10 (0)
no11 (0)
no12 (0)
no13 (0)
no14 (0)
no15 (0)
no16 (0)
no17 (0)
no18 (0)
no19 (0)
no20 (0)
no21 (0)
前頁 次頁 : Jump to  1 
題  名
ハンドル
内  容
画像
mp3,mp4,flv

確認キー
YVM7 と右の枠に入力してください。⇒ (?)
!more の1行で記事が分割できます。

[3] 2008/12/27 22:52 ID:-6

鳥里アオ: 置き忘れてきた過去、見失った未来

 女が川を見ている。
 私はななめ後ろから、一枚の写真を眺めるように彼女を見ていた。寒いのだろうか、首に巻いた黒のマフラーに顔をうずくめるようにして心なしか俯き加減で川をじっと見つめている。上手に染めてある髪の毛は半分以上が温かそうな外套の中にしまわれているけれど、一見するだけで丁寧に手入れしてあるなと予測がつく。


続きがあります。こちら

返事を書く


[2] 2008/12/27 22:52 ID:-9

お: 置き忘れて来た過去、見失った未来

そよぐ風になでられる頬は誰のもの?
なびく髪は?
寒さに震える脣は?
川の流れを見るこの瞳は?
木々の葉の香を嗅ぐこの鼻は?
川面に戯れる子らの声を聞く耳は、誰のもの?
私はどこ?
ここにいるのは、誰?
失ったのは、わたし
失ったのは、あなた
あなたのいない今に、わたしもいない
あなたを響かせない心に、未来は映らない
いらっしゃい、わたしでないわたし
わたしは行くの、わたしだった頃のわたしを捜しに
いつかどこかに置き忘れてきた、
わたしを捜しに
返事を書く


[1] 2008/12/27 17:51 ID:-8

ラトリー: 置き忘れて来た過去、見失った未来

 川辺の土手。空はからりと晴れ上がり、羽ばたく小鳥たちにも元気がある。
 夜間、ほどよく雲が出ていたこともあって、その日の朝はそれほど厳しい冷えこみではなかった。冬の日差しは強力ではないものの充分に暖かく、少し遠くを走る鉄橋に反射してきらきらと輝いていた。
 一人の女が、川の水際に立ってじっと向こう岸をながめていた。


続きがあります。こちら

返事を書く


前頁 次頁 : Jump to  1